昔見た映画に 家族写真を撮るために写真店を訪れた後で お婆さんが独り アップで撮ってもらうことを勧められるシーンを覚えている
遺影に使われると薄々全員が解っているが言葉にはしない
その夜 お婆さんが独りで写真店に現れる
「あれはお葬式に使うはずだけど いつもの私らしくないから 撮り直して欲しい」
と メガネのある無しとか薄い化粧とかの違いが本人の気持ち
うちの父はそんなことを見越してなのか
自分の作り上げた(ことにしてある)蒸気機関車の模型を前にほくそ笑む写真を記念に私に撮らせたのは 多分 薄々そのつもりだと
親父の遺影には嬉しそうで自慢げな笑顔に蒸気機関車が写り込んでいます
今更母に 写真撮ろうと言えば バレバレですから ちょっと困ったなって
さらに義母は写真に納まったモノがないため 妻と困惑しきりですが
こんな時代 どこにでもカメラ機能がある分 考えさせられます
カラオケ自慢のオジバサマなら 逆にこだわるかな(笑)