随分と前に（父がまだ他界する前の話でした） ふと思いついて書いて残していた話ですが
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当社の霊界通信の設備は
昨今の通信システムの複雑化に便乗して津軽の恐山との霊界情報収集技術の技術提携により 現世と通信回線を不定期ながら開設することが可能となりました
こちら霊場通信システム会場ですが
モニター体験をお願いした死後の世界の方々が
通信室から戻って来られたので感想を聞いてみましょう
いかがでしたか「娘が出たんですが 間違い電話だと切られてしまいました 間違いなく娘の声だったのに そんな人知りませんって」
そうですか 突然のことでびっくりされたんでしょうね
次の方は「妻が出たんですがウソでしょうと言ったあと すぐに暗証番号やらパスワードやら言えって 言われて 忘れたと言ったら ニセモノめ！！って切られてしまいました」
なにか重要なことがあるんでしょうかね
あなたはどうでしたか「今年80歳になる母が出たんですが いつ帰って来るのか聞かれました あまり繰り返し聞くので 俺死んでるよ って言ったら 忘れてた（笑） そう答えてました 肉じゃが作っておくから早く帰っておいでよと言われました 嬉しかったです」
そうでしたか 皆さん様々に思い出になりましたかね
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「婆ちゃん 今の電話誰から?」
「うーん 間違い電話だったかな（笑）」
でも近頃まだら認知が進んだお婆ちゃんは とても優しい顔して いそいそと肉じゃがを作り始じめた
今夜は みんなで肉じゃが食べよう
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そんな妄想話でした
